Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おおさかをあるく

大阪を歩く

直木 三十五

Lisez 大阪を歩く (おおさかをあるく) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 32 964 caractères · 65 écrans

Aozora Bunko

仮令えばかかる場合「すみませんが、御面倒でも、下まで」と云えば、私は、下へ行かんでも無い。又「只今、五円のは品切れになりまして、明日なら出来ます」と、最初に云えば私は「じゃ三円のを二つ」と、云ったかも知れない。これが、商売のこつである。

私は、店員に、馬鹿丁寧な挨拶をしろ、というのでは無い。少くも、一流の店の店員としては、第一に、自分の担当する品物に対する知識をもっている事。第二、既知、未知の客を区別しない事。第三に適当に品物をすすめる事。第四に、客の好みを察しる事――その外、言葉、姿――いろいろとあろうが――それを具備している店員は、どこの都市でも、極めて少い。

私は、外人の店、支那人の店、遠くは、ハルピン(余り遠く無いが)で、買物をしたが、彼等は、悉く日本人に較べて、品物の説明を十分にする。日本の店員の如く、品物を前に出して、黙って、突立ってはいない。手にとれば、必ず説明し、置けば、次のを渡して又説明する。これが、いかに、客と、品物と、その店と、彼とを結びつけるか私は、殆ど、購買力の大半は、客が、その品物への知識と、輿味とをもつ事によって、成立つのだと、信じている。