Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きだんクラブ〔せんごばん〕

奇談クラブ〔戦後版〕

野村 胡堂

Lisez 奇談クラブ〔戦後版〕 (きだんクラブ〔せんごばん〕) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 545 caractères · 23 écrans

Aozora Bunko

庵室の清玄のように痩せ細って、腑甲斐なくもお綾のおもかげを追い続けましたが、困ったことに人間は自分の思うがままの夢ばかりは見られず、唯身を焼く懊悩に委ね切って、半病人のような日を送っておりました。

一方秋月九十郎は、一日一日と狂気になって、酒に親しむ日ばかり続きました。二人共勤めを怠り果てて、最早人がましい性格も失い尽くしたように見えるのです。

一と月あまり経ったある日、秋月九十郎は曾ての恋敵妻木右太之進を、湯島金助町の屋敷に訪ねたのは、何んという風の吹き廻しでしょう。

「これはこれは」

妻木右太之進は、あわてて月代を剃り、衣服を改めて、秋月九十郎を待たせてある座敷に現われました。

「拙者が直々に参るのは、まことに異なものでござるが、今となっては最早や怨も憎しみも無いお互いでござる――」

「いかにも」

秋月九十郎の言葉の異様さに、妻木右太之進は引摺られるように相槌を打ちました。

「ところで、これから先、どのようにして世を過ごしたものであろうか。武士は相互い、膝突き合せて御相談をいたそうかと、昔を忘れて参った次第でござるよ」

「成程」

「お互の悩みを知るものは、お互の外には無い。