Classiques japonais avec furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lisez 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 150 254 caractères · 300 écrans
「それもいいが、ぼくに考えがある。美術室は、からっぽにしておくほうがいいのだよ。ちゃんと、ぬすまれないようなてだてがしてあるから、安心したまえ。
四十面相は、これまでにも、たびたび、こういう予告をした。そして、ちゃんと予告どおりにやってみせた。ぼくたちはいつもあいつに、出しぬかれている。いくら厳重に見はっていても、あいつにかかっては、なんにもならない。
だから、こんどは、がらっと、やり方をかえて、美術室はからっぽにしておこうと思うのだ。むろん、ドアや窓には、かぎをかけてあるがね。
つまり、さそいのすきを見せるのだよ。そして、あいつを、おびきよせておいて、つかまえようというわけさ。」
明智探偵は、自信ありげにいうのでした。
「しかし、やしきのまわりの見はりは、やっぱりつづけたほうがいいでしょうね。いくら四十面相でも、鳥のように飛んでくるわけではないでしょうから、見はりさえしておれば、美術室へはいることができないのですからね。」
神山さんが、心配そうに口をはさみました。
「いや、それも、ほんとは、どうでもいいのです。いくら見はっていても、あいつはちゃんと、やってきますよ。