Classiques japonais avec furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lisez 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 150 254 caractères · 300 écrans
そこには、丈夫なほそびきが二本、ななめに空をよこぎっていました。やしきの中のいちばん高い木のてっぺんから、原っぱのまん中の、チンピラたちが寝そべっている草の中まで、つづいています。
小林君が、その草の中をしらべてみますと、ふとい棒が、土の中につきさしてあって、その棒にほそびきのはしを、むすんであることがわかりました。
「ね、夜光人間は、あの木のてっぺんから、このほそびきをつたって、すべりおりてくるにきまっているよ。空へ消えてしまうなんて、うそっぱちだよ。いつかのお寺の墓場の木の上から消えたのも、きっと、このやりかただったんだよ。」
ポケット小僧がささやきました。小僧は墓場のできごとを見たわけではありませんが、聞きつたえて知っていたのです。
「うん、そうかもしれないね。きみたちは、よくこれを見つけたね。感心だよ。あいつは、いま、この塀の中で、刑事さんたちに追っかけられている。きっと、あの木のてっぺんへのぼるにちがいない。そして、このほそびきをつたって、すべりおりるつもりだろう。ポケット君、このほそびきが、なぜ二本あるか、きみにわかるかい?」
小林少年が、やっぱり、ささやき声でいいますと、ポケット小僧は、すぐに、