Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

まごしちとずんど

孫七とずんど

山本 周五郎

Lisez 孫七とずんど (まごしちとずんど) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 189 caractères · 30 écrans

Aozora Bunko

「冗談じゃないじゃない、おれは怒るぞ」

「ばかなことはぬきにしよう」孫七郎は逆に詰め寄った、「順序があるの、猫の仔の支度だの、給仕の娘だの嫁だのと、おまえの云うことはわけがわからない、いいか石原寸度右衛門、おれはごたごたしたことは嫌いだ、すべて物事はきまりをはっきりさせなくてはいけない、はっきりと、いいか、そこで改めて訊くが背黒をおれに呉れるのか呉れないのか、否か応か、ひとつそれだけ聞かせて貰おうじゃないか、余計なことはぬきだ、それだけはっきり聞かせて呉れ、わかったか石原寸度右衛門」

寸度右衛門は溜息をついた、「そうだ」とかれは肚のなかで呟いた、昨日こいつは厩の前にくいついていたそうだ、きっとまえから欲しがっていた背黒にみとれていたのだろう、つまり頭の中が背黒でいっぱいになっていたわけだ、娘を見せたって見わけのつく道理がなかったのである……寸度はぬっと座を立った。

「おれはもう帰る」

「帰るといって、背黒はどうなのかね」

「やらないよ」寸度は叩きつけるように云った、「背黒だろうが肚黒だろうがまっぴら御免だ、ながいあいだ欲しかったの、今日のうち貰いたいだの、どうも妙なことを云うと思った、おまけに顔まで赤くしやがって、……まさか馬とは……」