Classiques japonais avec furigana
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ならしげざっぴつ
小出楢重随筆集
小出 楢重
Lisez 小出楢重随筆集 (ならしげざっぴつ) de 小出 楢重 (こいでならしげ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 334 351 caractères · 657 écrans
A
B
C
A
私の庭で私は大園遊会を催した。集まるものは主として画家であり、ことに二科の会員はみな、出席していた。庭の大きな池には花見の船が浮かび、おでんが煮えつまりつつあった。
就中、一艘のボートには大勢の楽手がいて、素晴らしい行進曲を奏ではじめた。
それがとてもやかましいので少しうるさくなったから、私はやかましいぞと、どなった時、本ものの私は丸の内ホテルの八階のベッドの中に寝ていた。そして戸口を誰かが調子を揃えてドンドンガンガン囃し立てているのだ。開けてみると黒田重太郎、国枝金三両君がちゃんと靴をはいてさァ早く支度をせんか、と私をせき立てていた。
B
一台の単葉飛行機が銀色に輝きつつ都会の空を横ぎっていた時、風呂屋の煙突へ衝き当たると同時に両翼がもぎれて散った。あとには魚のような胴体だけがフワリフワリと動いているのだ。
二人の飛行家がその上を走ったがやっとパラシュートが開いた。そして二人は電線へ引っ懸ったので私は安心してそのままことのほか朝寝をしてしまった。
C
ある夜、死んだ母と私がナポリの街のある宝石商の前へ立ってその飾窓を眺めていた時、火山が爆発をはじめた。