Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しょうせつ ほととぎす
小説 不如帰
徳冨 蘆花
Lisez 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) de 徳冨 蘆花 (とくとみろか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 742 caractères · 256 écrans
「へへへへ、武男、卿は浪の事ばッかいいうがの、自分は死んでもかまわンか、川島家はつぶしてもええかい?」
「母さんはわたしのからだばッかりおっしゃるが、そんな不人情な不義理な事して長生きしたッてどうしますか。人情にそむいて、義理を欠いて、決して家のためにいい事はありません。決して川島家の名誉でも光栄でもないです。どうでも離別はできません、断じてできないです」
難関あるべしとは期しながら思いしよりもはげしき抵抗に出会いし母は、例の癇癖のむらむらと胸先にこみあげて、額のあたり筋立ち、こめかみ顫き、煙管持つ手のわなわなと震わるるを、ようよう押ししずめて、わずかに笑を装いつ。
「そ、そうせき込まんでも、まあ静かに考えて見なさい。卿はまだ年が若かで、世間を知ンなさらンがの、よくいうわ、それ、小の虫を殺しても大の虫は助けろじゃ。なあ。浪は小の虫、卿――川島家は大の虫じゃ、の。それは先方も気の毒、浪もかあいそうなよなものじゃが、病気すっがわるかじゃなッか。何と思われたて、川島家が断絶するよかまだええじゃなッか、なあ。それに不義理の不人情の言いなはるが、こんな例は世間に幾らもあります。