Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうせつ ほととぎす

小説 不如帰 

徳冨 蘆花

Lisez 小説 不如帰 (しょうせつ ほととぎす) de 徳冨 蘆花 (とくとみろか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 129 742 caractères · 256 écrans

Aozora Bunko

「うん、それがいい、それがいい。千々岩君も来たから、どっさりごちそうするンだ。そのつもりで腹を減らして来るぞ。ははははは。なに、浪さんも帰る? まあいるがいいじゃないか。味方がなくなるから逃げるンだな。大丈夫さ、決していじめはしないよ。あはははは」

引きとめられて浪子は居残れば、幾は女中と荷物になるべき毛布蕨などとりおさめて帰り行きぬ。

あとに三人はひとしきり蕨を採りて、それよりまだ日も高ければとて水沢の観音に詣で、さきに蕨を採りし所まで帰りてしばらく休み、そろそろ帰途に上りぬ。

夕日は物聞山の肩より花やかにさして、道の左右の草原は萌黄の色燃えんとするに、そこここに立つ孤松の影長々と横たわりつ。目をあぐれば、遠き山々静かに夕日を浴び、麓の方は夕煙諸処に立ち上る。はるか向こうを行く草負い牛の、しかられてもうと鳴く声空に満ちぬ。

武男は千々岩と並びて話しながら行くあとより浪子は従いて行く。三人は徐かに歩みて、今しも壑を渉り終わり、坂を上りてまばゆき夕日の道に出でつ。

武男はたちまち足をとどめぬ。

「やあ、しまった。ステッキを忘れた。なに、さっき休んだところだ。