Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こさかいふぼくしスケッチ
小酒井不木氏スケッチ
国枝 史郎
Lisez 小酒井不木氏スケッチ (こさかいふぼくしスケッチ) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 809 caractères · 12 écrans
何んと浮世の多方面に、偶像にされようと努力してポンチ化される人が多いことか。
加工的で無い自然の警句を、会話の間へ挿むことは、本人の氏さえ知らないらしい。巧んだ警句というものは、聞く人をして時あって、肩を聳やかさせるものである。そうで無ければ失笑させる。バアナアド・ショウのような哲人でさえ、余りに多く加工的警句を、その作の中へ盛るために、鳥渡肩を聳やかしたくなる。自然に流露する警句には、そうした憂は少しも無い。で、氏の警句を聞く毎に、私は大概頭を下げる。そういう私は何うかというに、努めて加工的の警句を製し、会話や作の中へ織り込んで、鬼面人を嚇そうとして、いつも反対に嚇されている、慨嘆すべき道化者なので、尚更ら巧まない氏の警句には、身に滲む節が多いのである。
氏は時々早口になる。
氏の創作を読んでいると、早く文章に綴らなかったら、材料が何処かへ逃げて行きそうだと、心配して書いているような、性急の所が窺われると、或る軽快なD・S作家が、曾て本誌で指摘したが、会話の中にも夫れが見られるが、是は欠点では無い。氏が早口になるや否や、田園の長者も博士も消えて、俄然大学の書生さんが、書斎一杯に拡がるのである。