Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
やまをおもう
山を思う
石川 欣一
Lisez 山を思う (やまをおもう) de 石川 欣一 (いしかわきんいち) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 79 814 caractères · 157 écrans
第一の神さんが病気で死に、後妻にもらった若い女が、結婚後一年ばかりで内職に駄菓子屋を始めたが、どうもそれは近所の若い男たちを集める一種の口実であるらしく、面白くない噂が立っているが、女が気が強くて喋舌り立てる上に、尻尾を押えられるような間抜けではないので、何ともいたし方がない。それやこれやでポシャポシャしているもんだから、よく物を忘れたり何かする。気がめいって弱っていると、東京の山田さん――前に半分書いた時、何故ともなく、山田という名を使用した――から手紙が来て、この夏は夫婦で山へ行く、案内者組合の方へも通知しておいたが、出来れば君に行ってもらいたいといって来る。
これで見違える程元気が出た……というのは、山田さんは中学校の時以来彼を知っているので、高等学校、大学と、六七度一緒に山へ入り、彼とは登山者対金銭でやとわれる山案内以上に親しい関係になっていたからである。大学を出ると山田さんは二年ばかり外国へ行き、去年三年ぶりで一緒に登山したが、今年は会社に入った上、春にはお嫁さんをもらったので、とても駄目だろうと思っていたのである。その山田さんが奥さんをつれて、彼が十数年前、はじめて案内した鹿島槍へ天幕を持って行くというのだから、神さんに厭味をいわれるくらい、彼ははしゃいでしまう。