Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

やまうらきよまろ

山浦清麿

吉川 英治

Lisez 山浦清麿 (やまうらきよまろ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 45 573 caractères · 91 écrans

Aozora Bunko

しかも、前取りした金はとうの昔に費ってしまっている。

閾の高い思いを越えて、清麿は、恩師の前に、面目ない顔を伏せた。

『どうした。ひどく痩せたじゃないか』

清音に、そう云われる程、彼は辛い気がした。

『――そう改まるな。今日呼んだのはほかじゃないが、武器講の一件だ。弱ったのう。彼方此方から、矢の催促はまずよいとして、余り長びくので、近頃は、そちに対して、種々な取沙汰だ』

『御恩を仇で返したような始末、何とも、お詫びのいたしようが御座いません』

『わしの立場か。……ムム、それもわかっておるじゃろう。――だが、もっと案じられるのは、そちの立場だ。近頃、そちはよく、勤王方の志士たちと、往来しておるそうだな』

清麿は、ぎくとした。恩師清音は、幕臣である。

『――で、近頃そちも、わざと足を遠くしておるなと察しては居ったが、武器講のお世話人、加藤宅馬殿を初め、多くは皆、幕府方の人々じゃ。なお、始末が悪いわい』

『おことばでござりますが、清麿は刀鍛冶でございます。天子の民、日本の一鍛冶と生れたことを、果報と思っておりますが、何処までも、てまえの使命は刀を鍛つことと、分を存じておりますから、勤王方の志士たちと、往来はいたしておりましても、幕府を倒す運動などに、組しているわけではございません。