Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ゆうれいせんのひみつ
幽霊船の秘密
海野 十三
Lisez 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 846 caractères · 62 écrans
二艘のボートからは、乗組員たちが異口同音に、いましも傍にきた幽霊船に対して怒りの声をなげかけた。盆をくつがえすような雷雨も、山のような波浪も、それから幽霊船の恐ろしさも、彼等はすっかり忘れていた。それほど彼等にとって、幽霊船は憎い存在だったのである。
「船長、私をあの幽霊船へやってください。私は仲間が、どうして殺されたかをよく調べてくるつもりです。きっと秘密は、あの船の中にあるのです」
「わしもやってくだせえよ。船長さん。丸尾はいい青年で、わしに親切にしてくれた。ここでわしは丸尾のために仇をうたなくちゃ、生きながらえているのがつらい」
あっちからもこっちからも、船長のところへ幽霊船探険を志願するものがたくさん出てきて、佐伯船長もどうしてよいやらすくなからず困った。彼等は、幽霊船の出てくる前には、飢えと渇きとで、病人のようにへたばっていたのに、いまは戦士のように元気にふるい立っている。大雷雨も波浪も、必ず近よるなという注意書のあったおそろしい幽霊船も、彼等には大しておそろしいものではなくなったらしい。佐伯船長は、この様子を見ていたが、このとき大きく肯き、