Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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ゆうれいせんのひみつ

幽霊船の秘密

海野 十三

Lisez 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 846 caractères · 62 écrans

Aozora Bunko

残りの猛獣は、びっくりして、その場をにげだして、向うへいってしまった。それを見すまして、檣のうえに避難していた連中は、どどっと下りた。一同は、わっと喊声をあげて、古谷局長と貝谷の隠れているところへ、駈けこんできた。

「ありがとう、ありがとう」

「そんな挨拶はあとだ。さあ早くこの銃を持て。そしてもう一度船内へひっかえして、持てるだけ、銃だの弾丸だのを持て」

一行は忽ち武装してしまった上に、更に多数の銃や弾丸を手に入れた。

「さあ、いよいよ猛獣狩といくか」

「待て待て。皆がいくまでのこともなかろう。ここからこっち半分は猛獣狩にいくとして、あとの半分は船内捜索をやるから、俺についてこい」

局長は貝谷を副長と決め、あと三人ばかりの船員を指名し、さっきに引続いて、船内を探すことになった。古谷局長の胸中には、前からたえず気になっていることがあったのである。それは、和島丸が航行中、受取ったあの怪しい無電のことである。

この幽霊船が、果してあの無電をうったのであるか。また魚雷も、この幽霊船の仕業であるか。もしそうだとしたら、なぜ和島丸は撃沈されなければならなかったか。更に幽霊船との関係も明らかにされなければならなかった。