Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ゆうれいせんのひみつ

幽霊船の秘密

海野 十三

Lisez 幽霊船の秘密 (ゆうれいせんのひみつ) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 30 846 caractères · 62 écrans

Aozora Bunko

なぜ船名をいわないのでしょうか」

「ふーむ」と船長は呻っていたが、

「ひょっとすると、どこかの軍艦かもしれない。さもなければ海賊船か。――で、その遭難の位置は、一体どこなのか」

「その位置は不明です。もっともSOSの電文のはじめに打ったのかもしれませんが、聞きのがしました。なにしろ電源がよわっているらしく、電信はたいへん微弱で、とうとう途中で聞えなくなってしまったのです」

「位置が分らんでは、救いにいけないじゃないか」

「はあ、そうです。そこでさっき、丸尾にSOSを発信している船の方向を測らせました」

「ほう、それはいい。で方向は出たかね」

「南南東微東と出ました」と答えると、

船長は、ちょっと言葉をとめて考えこんでいたが、

「よろしい。では、これから針路をその南南東微東に向け、全速力で走ってみることにしよう。なお今後の信号に注意したまえ」

そこで船長の電話は切れた。

間もなく船が、ぐっと舳をまげたのが感じられた。エンジンは、急に呻りをまして、今や全速力で、謎の遭難地点さして進んでゆくのであった。

現場附近

いい気持で、睡っていた船員や火夫達は、一人のこらず叩き起され、救助隊が編成せられ、衛生材料があるだけ全部船長室に並べられた。