Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はいとうだいのかいちょう
廃灯台の怪鳥
山本 周五郎
Lisez 廃灯台の怪鳥 (はいとうだいのかいちょう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 578 caractères · 18 écrans
初めは夢を見ている気持だった。然し直ぐあの怖ろしい出来事を思出して慄然と息をのんだ。――博士は乗出すようにしながら、
「どうだ、気がついたか」
「……先生!」
「もう大丈夫だよ、傷も大した事はない。虫が知らせたとでも云うのだろう。北村と一緒に様子を見に登って行ったのが間に合ったのだ。喉が痛むかね」
新田はそっと手をやってみた。頸が確りと繃帯で巻かれ、消毒剤の匂が強く鼻をうつ、然しひどく頭痛がするだけで別に気分に変はなかった。
「ああ起きない方が宜いよ」
「大丈夫です」
新田は静かに半身を起して、
「済みませんが水を一杯下さい」
「あたしが持って来てあげるわ」
桂子が走るように行って、洋盃になみなみと水を汲んで来た。
「有難う」
新田がひと息に飲干すのを見ながら、宗方博士は力抜けのした声で、
「吉井の傷も大分好いようだから、明日は此処を引揚げるとしよう。科学が伝説に負けて了った。残念だがこれ以上諸君を危険に曝す訳には行かん」
「僕は反対します、先生」
新田が静かに云った。
「どうして反対だ。現に君は怪鳥に襲われ、危く殺されかかったではないか」
「そうです。僕は怪鳥の動きだすのを見ました。