Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はいとうだいのかいちょう

廃灯台の怪鳥

山本 周五郎

Lisez 廃灯台の怪鳥 (はいとうだいのかいちょう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 8 578 caractères · 18 écrans

Aozora Bunko

宗方博士は不審な面持で新田を覓めた。

「金森博士はコカインの密輸出をやっていたのです。この島が貯蔵所でした。それで我々を此処から立退かせるために、こんな怪談を仕組んだのです。――現場を押えて改心を勧めようと思ったのですが、矢張り博士としては生きていられなかったのでしょう」

「だが、どうしてこの高い場所へ来ることが出来たのか」

「怪鳥は空から来ると申上げました」

新田は静かに説明した。

「博士は空から来たのです」

「――分らん」

「吉井君の手当をしに来た時、博士は落物をして行きました。それはヘリウム瓦斯の受取書でした。なんのためにヘリウム瓦斯が必要でしょう? 気球なのです。気球を使ったのです」

みんなは意外な真相にあっと目を瞠った。

「怪鳥の去った後に、銭蘚苔の細片が落ちていました。僕はそれを中心に捜査を進めたのです。そしてあの岬の松林の中に、同じ蘚苔と、人の足跡をみつけました。博士は其処で気球に瓦斯を詰め、怪鳥の仮装をしたうえ、強い東風を待って灯台へやって来たのです。――さっき僕が猟銃で射ったのはその気球でした。博士はそれを知って、遂に自殺を敢行したのです」