Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わすれのこりのき

忘れ残りの記

吉川 英治

Lisez 忘れ残りの記 (わすれのこりのき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 193 050 caractères · 383 écrans

Aozora Bunko

昭和三十六年

随筆「赫紅児」を文芸春秋へ。また週刊朝日へ「画情仏心」を、わずかに寄稿。祝賀会の催しは一切これを謝すも、ゴルフ友六十余名の程ヶ谷の会のみは甘んじてお受けし、当夜横浜ニューグランド・ホテルにて記念品をいただく。すでにこの頃、前月よりの過労のため胆嚢と腎臓故障にかかりて食欲すすまず、十数日は病床に横たわりて日課の新聞小説の業だけを果す。歳末三十日の夕、漸く、例年のごとく机塵を払ってわずかに体の小康を知る。

昭和三十六年(1961) 六十九歳

一月、恒例の元旦をすまして三日以後の数日間を川奈ホテルに送る。これも近年の慣例となりて十年に近し。連載の「私本太平記」四年めにはいり、湊川を中心に史蹟歩きの要を痛感するも、雑忙容易に腰を上げ得ず。二月にはいるや島中事件を聞き、中旬には友人村松梢風、下中弥三郎氏の訃に会す。

三月十七日、特急こだまにて宿題の取材旅行に立つ。思うことありてこのたびは長女の曙美を妻とともに伴う。途中、名古屋に下車、杉本健吉氏と狩野近雄氏を加え自動車にて途次の史蹟を訪いつつ夜京都に着く。以後数日、丹波の山間より神戸地方を遍歴、ふたたび京都に帰り、東映にて撮影中の「宮本武蔵」