Classiques japonais avec furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lisez 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 212 130 caractères · 422 écrans
」
探偵のことばに、二十面相はギョッとして、クルッと、うしろの戸口のほうをふりむきました。
すると、ああ、これはどうでしょう。いつのまにしのびこんだのか、いっぱいにひらかれたドアの外には、おしかさなるようにして、五人の制服警官が、いかめしく立ちはだかっていました。
「ちくしょうめ! やりゃあがったな。」
二十面相は、ふいをうたれて、よろよろとよろめきながら、さもくやしそうにわめきました。そして、いきなり、いっぽうの窓のほうへかけよります。
「おい、窓からとびおりるなんて、つまらない考えはよしたほうがいいぜ。念のためにいっておくがね、この家のまわりは、五十人の警官がとりかこんでいるんだよ。」
明智探偵が二の矢をはなちました。
「ウー、そうか。よく手がまわったなあ。」
二十面相は窓をひらいて、暗やみの地上を見おろすようなしぐさをしましたが、またクルッとこちらを向いて、
「ところがねえ、たった一つ、きみたちの手のとどかない場所があるんだよ。これがおれの最後の切り札さ。どこだと思うね。それはね、こうさ!」
いいはなったかと思うと、二十面相の上半身が、グーッと窓の外へ乗りだし、そのままサッとやみの空間へ消えさってしまいました。