Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lisez 怪塔王 (かいとうおう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 635 caractères · 337 écrans

Aozora Bunko

「おじさん、あれのこと?」

「そうだそうだ。丁度軍艦淡路が坐礁している丁度真正面になるだろう」

「おじさん、あの塔になにか怪しいことがあるの」

「さあ、それは今は何ともいえない。そうだ一彦君ここに双眼鏡があるから、これであの塔を見てごらん」

帆村おじさんは、ポケットから、妙な形をした双眼鏡をとりだしました。それははじめ普通の双眼鏡に見えましたが、その先を起すと、蝸牛が角をはやしたようになります。覗いて見ると、小形に似ずなかなか大きく、かつはっきりと見えます。

「どうだね、塔がよく見えるだろう。誰か窓からここを見ていないか、よく気をつけて見たまえ」

あまりにも双眼鏡がよく見えるので、一彦はただぼんやりと塔をみつめていましたが、おじさんからいわれて塔の横腹に三段になってついている窓を一つ一つ丁寧に見ていきました。

窓は手にとるようにはっきり見えました。するとどうでしょう。一番上の窓にはってある紫色のカーテンが、まん中からそーっと左右にひらかれるのが見えました。

「おや、塔の中に誰かいますよ」

「なに、いるかい。双眼鏡をこちらへお貸し」

「ちょっと待って、おじさん」