Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lisez 怪塔王 (かいとうおう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 635 caractères · 337 écrans

Aozora Bunko

「おお一彦君にミチ子ちゃんじゃないか。どこに行ったのかと思って、おじさんは心配していたところだよ」

そういう声とともに、兄妹の肩をやさしくたたいた人がありました。

「あっ、帆村おじさんだわ。おじさん、いつここへいらしたの」

「ああおじさん、とうとうやって来たねえ。僕、なんだかおじさんが来るような気がしていたよ」

「ああそうかそうか」

おじさんはにこにこ顔です。

兄妹のおじさんて、誰だか皆さん御存じでしょうね。あの有名な青年探偵の理学士帆村荘六氏です。

「ねえ、おじさん。あの軍艦が坐礁したり、檣が曲ったことについては、なにか恐しいわけがあるんだろう」

と、一彦が遠慮のない問をかけますと、帆村探偵は口をきゅっと曲げて、

「うん、それについて君たちの力を借りたいことがあるんだよ。君たちは、向こうの丘の上に建っている塔のことについて、なにか知らないかね」

といって、帆村ははるか向こうを指さしました。

「おじさん、塔って、どこにあるの」

2

「どこといって、あの塔のことさ。ここから大分とおいから、君たち気がつかないのか」

帆村の指さす方を兄妹がよく見ますと、なるほど丘のかげに一つの塔らしいものが見えます。