Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
こいのでんしちろう
恋の伝七郎
山本 周五郎
Lisez 恋の伝七郎 (こいのでんしちろう) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 650 caractères · 60 écrans
ように、銀之丞の腰から白い電光が飛んだ、ひゃっというような声をあげて、伝七郎は二三間うしろへすっ跳んだが、それでもすばやく刀を抜いて身構えをした。銀之丞は唇に冷笑をうかべながら、下段に刀をつけてじりじりと間を詰める、まるで獲物をねらう蛇のような云い知れぬ妖気が、その全身から発する感じだ、これまでの伝七郎なら、それだけですくんでしまったろう、だがいま彼は銀之丞を上から見下ろしている、底の底まで軽侮し卑しめている、だからそんな妖気なんぞはてんで感じないのである、そして彼は大胆不敵にも刀を上段へすり上げた。えい、という気合がとび、銀之丞がさっと斬込んだ、伝七郎は上段の剣を力いっぱい振り下ろした。なんと、斬込んだ銀之丞はそのままつんのめり、伝七郎は刀を持って棒立になっていた、……勝負どころを見たのは三枝である、銀之丞の踏みだした第一の足が石に躓いたのだ、そしてつんのめった銀之丞がそのまま起きないので、よく見ると頭から右の眼へかけて、すうっと斬られていた、「おい伝さん、傷は浅手だ、銀的はまだ生きてるぞ」忠太にそう呶鳴られて、伝七郎は振向こうとした、しかし体じゅうの骨や筋が硬ばって身動きができない、だがそれより先に三枝が、「いいえもういけません、これで勝負はついています」