Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

Lisez 恐竜島 (きょうりゅうとう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 98 662 caractères · 199 écrans

Aozora Bunko

蚊もいる。蟻もいる。それに魚もたくさんいる。ひとりぼっちじゃないぞ」

玉太郎は立ちあがると、胸をたたいた。

電球の魔術

玉太郎の心は、ようやく落ちつきをとりもどした。

「もう、じめじめしたかんがえはよそう。これから先の運命は、神様におあずけして、自分はのこりの生活のつづく間、ほがらかに生きて行こうや」

さとりの心が、玉太郎をすくった。彼はそれから、にわかに元気になった。口笛をふきながら、ぶらぶら海岸の白い砂の上を歩きまわった。

波うちぎわに、光るものがあった。

なんだろうと、そばへよって見ると、それは電球であった。

「こんなところに電球がある」

彼はそれを拾いあげた。べつにかわったところもないふつうの電球だ。しかしおよそこの無人島には、にあわぬものだった。

「漂流して、この島へ流れついたんだよ。やっぱりモンパパ号の遺物なんだろう」

電球なんかこの島に用がないと思ったけれど彼は、それを拾って手にもった。この電球が、やがてこの島の生活になくてはならないものになろうとは、玉太郎は気がつかなかった。

波打ぎわをすすむほどに、漂流物はそのほかにもいろいろあった。