Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わたしのちちとはは

惜しみなく愛は奪う

有島 武郎

Lisez 惜しみなく愛は奪う (わたしのちちとはは) de 有島 武郎 (ありしまたけお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 34 351 caractères · 70 écrans

Aozora Bunko

四

五

初めのうちは青い道を行ってもすぐ赤い道に衝当たるし、赤い道を辿っても青い道に出遇うし、欲張って踏み跨がって二つの道を行くこともできる。しかしながら行けども行けども他の道に出遇いかねる淋しさや、己れの道のいずれであるべきかを定めあぐむ悲しさが、おいおいと増してきて、軌道の発見せられていない彗星の行方のような己れの行路に慟哭する迷いの深みに落ちていくのである。

四

二つの道は人の歩むに任せてある。右を行くも左を行くもともに人の心のままである。ままであるならば人は右のみを歩いて満足してはいない。また左のみを辿って平然としていることはできない。この二つの道を行き尽くしてこそ充実した人生は味わわれるのではないか。ところがこの二つの道に踏み跨がって、その終わるところまで行き尽くした人がはたしてあるだろうか。

五

人は相対界に彷徨する動物である。絶対の境界は失われた楽園である。

人が一事を思うその瞬時にアンチセシスが起こる。

それでどうして二つの道を一条に歩んで行くことができようぞ。

ある者は中庸ということを言った。多くの人はこれをもって二つの道を一つの道になしえた努力だと思っている。