Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

われにそむく

我に叛く

宮本 百合子

Lisez 我に叛く (われにそむく) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 29 414 caractères · 59 écrans

Aozora Bunko

ゆき子は、心が燃え上るのを感じた。

「おかあさまは、御自分で選んで下さった人のことを、若しこういう場合になったら、そういうふうにおっしゃること?」

寿賀子は、全く、この言葉に打れたように見えた。

「真木さんのことになると、お前は気違いだよ。どうせ……どうせ」急に声が力なくふるえた。「自分で好きこのんで結婚なんかして、それっきり仕事も出来ないような女なら……どうせ、それだけに生れついているんだから……」

唇の色が変り、涙が流れ出すのを見ると、ゆき子は、堪らない気持になった。

「おかあさま!」

「いいよ、いいよ、放っておいておくれ」

寿賀子は娘の手をよけて横を向きながら袂を顔にあてた。

「どうせ……私が親馬鹿で……わたしが、ばかだったんだろうよ!」

激しい歔欷に見かねてゆき子は母の肩を抱いた。

「ね、おかあさま、聞いて頂戴。おかあさまはね、私が、一生懸命に仕事をする気にもならないで、のんべんだらりと真木にこびり付いているとお思いになるから、そんな風にお思いになるのよ。私だって決して平気じゃあなくってよ。どうにかしてやりたいと思っているんじゃないの」

ゆき子は、涙がせき上るのを感じた。