Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しょうきょく

「探偵クラブ」傑作選 幻の探偵雑誌8

橋本 五郎

Lisez 「探偵クラブ」傑作選 幻の探偵雑誌8 (しょうきょく) de 橋本 五郎 (はしもとごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 896 caractères · 12 écrans

Aozora Bunko

殺人迷路

見えざる敵

新橋駅で雑誌記者の津村と別れた探偵作家の星田は、そこから自動車を拾って一先ず自分の宅へ引上げてきた。

捕捉することの出来ない不安は、次第にじりじりと胸元へこみ上げてくる。つい、先程まで冗談だとばかり思っていた事が、急に恐ろしい現実となって襲いかかってきたのだ。しかも、この忌まわしい、好もしからざる事件に於て、自分はまんまと犯人の役割を背負込まされているのだ。

鎌倉からの帰りがけの電車の中で、自分の指紋を見せられた瞬間から、津村は急に、不機嫌に、黙りがちになってきたではないか、あの男でさえが、そろそろ自分を疑い出したのではあるまいか。

そうだ。

新橋駅で別れるときも、自分をみるあの男の眼附きは確かに変っていた。何んとなく、そわそわとして、疑わしげで、自分を避けるような態度さえ見せていた。

無理もない。自分には、自分が犯人でないという証拠は全く持合せていないのだから。

先ず、第一に被害者と自分との過去の関係だ。それを知っている者なら、誰でもが、未だに自分が、綿々として尽きざる恨みを京子に対して抱いている事を知っている筈だ。

そして、第二には、今度の犯罪に於ける自分の妙な立場である。