Classiques japonais avec furigana
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ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
Lisez 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) de 林 芙美子 (はやしふみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 103 349 caractères · 207 écrans
水の流れのような、薄いショールを街を歩く娘さん達がしている。一ツ欲しいな。洋品店の四月の窓飾りは、金と銀と桜の花だ。
空に拡った桜の枝に
うっすらと血の色が染まると
ほら枝の先から花色の糸がさがって
情熱のくじびき
食えなくてボードビルに飛び込んで
裸で踊った踊り子があったとしても
それは桜の罪ではない。
ひとすじの情
ふたすじの義理
ランマンと咲いた青空の桜に
生きとし生ける
あらゆる女の
裸の唇を
するする奇妙な糸がたぐって行きます。
花が咲きたいんじゃなく
強権者が花を咲かせるのです
貧しい娘さん達は
夜になると
果実のように唇を
大空へ投げてやるのですってさ
青空を色どる桃色桜は
こうしたカレンな女の
仕方のないくちづけなのですよ
そっぽをむいた
唇の跡なんですよ。
ショールを買う金を貯める事を考えたら、ゼントリョウエンなので割引きの活動見に行く。フィルムは鉄路の白バラ。
途中雨が降り出したので、活動から飛び出すと店に行く。
お母さんは茣蓙をまるめていた。
いつものように、二人で荷物を脊負って、駅へ行くと、花見帰えりの金魚のようなお嬢さんや、紳士達が、夜の駅にあふれて、藻のようにくねっていた。