Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ほうろうき(しょしゅつ)
放浪記(初出)
林 芙美子
Lisez 放浪記(初出) (ほうろうき(しょしゅつ)) de 林 芙美子 (はやしふみこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 103 349 caractères · 207 écrans
」
階下より部屋代をさいそくされる。
カフェー時代に、私に安ものゝ、ヴァニティケースをくれた男があったが、あの男にでも金をかりようかしら……。
「あゝあの人! あの人ならいゝわ、ゆみちゃんに参ってたんだから……。」
ハガキを出す。
神様! こんな事が悪い事だとお叱り下さいますな。
二月×日
思いあまって、夜、森川町の秋声氏のお宅に行く。
国へ帰えると嘘を言って金を借りるより仕方がない。自分の原稿なんか、頼む事は、あんまりはずかしい気がするし、レモンを輪切りにしたような電気ストーヴが赤くかくかく燃えて、部屋の中は、私の心と五百里位は離れている。
犀の同人で、若い青年がはいって来た、名前を紹介されたが、秋声氏の声が小さかったので聞きとれなかった。
金の話も結局駄目になって、後で這入て来た順子さんの華やかな笑声に押されて、青年と私と、秋声氏と順子さんと四人は外に出た。
「ね、先生! おしる粉でも食べましょうよ。」
順子さんが夜会巻き風な髪に手をかざして秋声氏の細い肩に凭れて歩いている。私は鎖につながれた犬の感じがしないでもなかったが、非常に腹がすいていたし、甘いものへの私の食慾は、あさましく犬の感じにまでおちてしまった。