Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

どうじ

文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子

室生 犀星

Lisez 文豪怪談傑作選 室生犀星集 童子 (どうじ) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 177 454 caractères · 357 écrans

Aozora Bunko

「素性の知れないものの乳を遣るのは、どんなものでしょう。それに病気なぞあったりすると、牛乳で育てるより却って悪くならないでしょうか。」

「よく医者にからだを診て貰ったらいい。医者がよいと言えばいい。」

そう話しているうちにも、朝と昼と、そして晩には、女中の夏と、世話をしてやっている平林とが交る交る貰い乳をしに、動坂まで行かなければならなかった。そのたんびに平林に、乳を呉れる女の人のことを、私は気に病んでは尋ねた。

「子供が三人も四人もごろごろしていて二間きりの家です。けれども乳はたくさん出るらしいんです。」

「こちらから行くと厭な顔をしないか。」

「厭な顔なぞしません。」

「三度に一度くらいでも、晩方なぞ忙しいときに……。」

私の気もちを知っている平林は、「そんな事は無い」と言った。そして、

「家じゅうのものが行くごとに赤ちゃんは今日はかげんがよいかとか、わるかったら関わず乳を棄ててとりに来てくれとか言ってくれるんです。乳は時間を見計って新鮮らしいのをお上げすると言っているんです。」そう言ったので、私はまだ会わないが善い人達だと思い、心から感謝した。

「そうか、こんどは何か持たせてあげないと悪い――。