Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lisez 新宝島 (しんたからじま) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 99 590 caractères · 197 écrans
少年達は腕を組んで考えこみましたが、すると、三人の頭に申しあわせたように同じ考がうかんで来ました。それはロビンソン・クルーソーの物語です。
「ロビンソンは、こんな時、どうしたんだっけ。自分で蝋燭を作ったんじゃないのかい?」
一郎君が物しりの哲雄君の顔を見て言いました。
「ウン、そうだよ。だが、最初は蝋燭でなくて、山羊の脂身をしぼって、燈心を燃やす油を取ったのだよ」
哲雄君は実に物おぼえがいいのです。
「ア、そうだったね。じゃ、僕らも鹿の脂身から、油を作れないかしら」
「そうだね。でも、なんだかむつかしそうだよ。……」
哲雄君はしばらく考えていましたが、何を思いついたのか、にわかに目をかがやかしながら、いきおいよく言いました。
「ア、いいことがある。椰子の実の白い肉ね、あれを干して、油を絞るんだって、本に書いてあったよ。椰子油っていうのさ。動物の脂なんかより、あれを絞る方がらくらしいぜ」
「ア、そうだ。君はえらいねえ。何でも知っているんだねえ。そういえば、椰子油のこと学校で教わったの思い出したよ。エエと、何だっけなア、そうそう、コプラっていうんだろ。その椰子の実の干したの」