Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lisez 新宝島 (しんたからじま) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 99 590 caractères · 197 écrans
「ウン、そうだよ。だが、絞り方がむつかしいね。手なんかではだめだし、一つその道具を考え出さなくっちゃ」
哲雄君は、それからそれへと、すばしこく頭を働かせるのでした。
ほんとうの椰子油製造工場では、いろいろこみ入った機械をつかって、進んだ方法で油をしぼっているのですが、そんなほん物のまねはとても出来ませんし、いくらかしこい哲雄君でも、そういうこみ入った機械のことを知っているはずはありません。
「ほした椰子の実の肉を石でたたいても、つぶせないことはないけれど、それでは、手間がかかって仕方がないし、ア、いいことがある。沈没船から持って来た洋酒の空樽があったねえ。あれを使えばいい。あの樽の中へ干した椰子の実をたくさん入れて、樽の底に近いところに錐で小さな穴をいくつもあけて、上からおしつぶせばいいんだ。そうすれば、椰子の油が、その小さい穴から、しぼり出されるわけだからね」
哲雄君は考え考え、ひとりごとのように言うのでした。
「だって、上から手でおしたぐらいじゃ、とてもだめだぜ。くだくだけでなくって、油をしぼり出すんだからねえ。とても僕たち三人の力ぐらいではだめだよ」