Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans
感動しやすい若い女性は、それだけでもう心がうごいたようだった。
「お待ちなされませ」
優しくいって、奥へかくれた。しかし、再び見えると、さも気の毒そうに告げた。
「なんとも、兄の頑固ではございますが、折角ながら、お引き取りくださいませ。如何ようにお通いくださいましても、会うのは嫌と、申し断っておりますゆえ――」
「……そうですか」
藤吉郎は、さも落胆したように俯向いた。また、強要もしなかった。その肩を、廂の雨だれが打ちたたいた。
「止むを得ません。では、また、改めて、御気分のよい折を待ちましょう」
笠をかぶって雨の中を、悄然と帰りかけた。
そしていつもの松林の小道を縫い、土塀の外へ出た時である。
「――小父さんッ」
小熊が追いかけて来た。そして彼に告げた。
「会うとさ! 会って上げるとさ! 戻って来るといいよ」
「えッ、では半兵衛先生が、わしに会って下さるとか」
藤吉郎は、小熊と一緒に、足を早めて戻って来た。――が、そこには、半兵衛の妹のおゆうが待っていて、
「いいえ、あなたの御誠意に感じて、兄が、会わねば悪いとは云い出しましたが……それも今夕ではございません。