Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

「去年から仔細あって、わしの手に引き取っておるが、これがまた、一通りな童ではない。……ここでは、きつう羞恥んで、神妙に畏まっておるが」

藤吉郎が笑うと、寧子も老母もみな笑いだした。二人の芋の子同志は、いっこう面白くもない顔つきして、横目と横目で、お互いの鼻の恰好などを見合っていた。

市松の親も、以前は侍で、信濃福島の出であった。

親の新左衛門は、尾州二寺へ移住して、桶大工を業とし、

――結句、町人が気らく。

と、何の野望も抱かず、桶のそこを叩いていたが、子の市松は、幼少から烈しい気性だったので、

「どこか、良い縁故はないものか。厩者でも、台所働きでも、武家奉公でさえあれば、どこへでもやるが」

と、その腕白をもてあまして、日頃から心がけていた。

すると、市松が、ことし十四になったばかりの正月、蟹江川の支流で、他家の中間を斬った。

正月の酒にたべ酔って、橋のたもとに寝ていた足軽の足を、遊びに熱していた市松が過って踏みつけたのである。

足軽は怒って、

「この小僧め」

と、市松をつかまえてひどく蹴とばした。

市松は、頭をかかえて、散々に弄ばれていたが、やがて、切れた凧のように、わが家へすッ飛んで来ると、父親が細工場で使っている刀の折れを鉈にしたのを持って、また出て行った。