Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

佐久間、池田、森などという織田の驍将が指揮する四万余の兵にかこまれながら、なお景恒は、時々、余裕のある姿、顔を、城の櫓に見せて、

「ものものしや」

と、微笑していた。

「なんの、一気に!」

と、ばかり、森、佐久間、池田の先鋒が、総攻撃にかかって、城壁へ、血しぶきを打つけて、蟻のごとくしがみついた終日の戦いの後――その死者をかぞえてみると、敵方三百余人に対して、味方の死骸は、八百をこえていた。

しかも、金ヶ崎の城は、その夕べも、大きな夏の月の下に、厳然と、不抜な相を持っていた。

「これは陥ちない。――いや、陥ちても、味方の勝利にはなりません」

藤吉郎は、その夕方、信長の前へ来て云った。信長の顔にも、やや焦躁があった。

「どうして、この城を陥しても、味方の勝利にならんというか」

こういう場合は、信長も自然、不きげんでないわけにいかなかった。

「さればです」

と、藤吉郎はすぐ答えて――

「この一城を陥したところで、越前が亡ぶわけではありません。この一城を抜いたところで、にわかに、わが君の武威が増すわけでもありません」

信長は、彼の弁を、云い塞ぐように、早ことばで、