Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 185 353 caractères · 371 écrans

Aozora Bunko

また、卑しく媚びもせず、

「敵ながら、近年のお働きぶりは、治郎左衛門も、よそながら感じ入ってござる」

とか、

「初めて、富田の正徳寺で、お姿を見た折は、お十六ぐらいな、腕白の殿と見申したが、今日、小牧のお城へ来て、一瞥いたすに、士規整然として、以前の世評とは打って変った御家政ぶり、近年の隆々たるお勢いも、故あるかなと、思いあたってござる」

とか、雑談ぶりも、対等の人とはなすような態度であった。

嫌味がない。

虚心坦懐である。

猛勇一方のみでなく、人がらもなかなかいい。藤吉郎は、そう思って、治郎左衛門をながめていたが、

「追って、日を改めて、またゆるゆる御見に入ろう。今日は信長も多事なれば」

と、信長はあっさり会見を終って立ってしまった。

そして後から、藤吉郎だけを、奥へ召し入れて、何か密かに云い渡した。

何をいわれて来たか、藤吉郎の顔いろは、ひどく困惑していた。

だが、治郎左衛門には、何も告げず、その夜は、自分が歓待役となって、小牧山に一夜を明かし、

「いずれ詳しいことは、立ち帰ってから」

と、ふたたび彼を伴って、自分の居城洲股へさして行った。

洲股の城へ帰ると、