Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

「惜しむべし、惜しむべし」

と、痛嘆幾たび、このみじめな主家の末路に哭いた。

後のことにはなるが――彼がいかに末路の主家を悲しんだかということは、その後天正十年、流寓落魄の果てに、備後の鞆で政職が死んだとき、その子氏職が、落ちぶれ果てているのを求め、信長に詫び、秀吉にすがり、旧主の子の助命に骨を折って、黒田家の客分として迎え、故主の旧恩にむくうことを忘れなかった事実を見てもよくわかる。

君君たらずといえども臣臣たり、――智あるも智に溺れず、彼は真面目な漢であった。

中国探題の居城として、まさに姫路は絶好な拠点だった。秀吉はそこに移るとすぐ、

「この城郭もよいが、様式のすべてが旧い。この城の設けられたときは、一地方の防塞として築かれたのだろうが、いまは時代がちがう、目的もちがう。信長公の図南西覇の基点として、秀吉がその前駆をうけたまわるところのもの。もそっと、雄大たらねばならん、重鎮の風を示さねばならん」

一族の浅野弥兵衛にこう命じて、直ちに改築――というよりはまったく新たに規模を革めて、その工事に着手させたのだった。

彼の建築好きは、いわゆる私生活中心のそれとはちがう。