Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

そして糧米を積んだ船舶は、ここを遡って、城兵の糧を運んでいたのである。

だが、それは従来のことで、ここ二ヵ月余も、その軍需船は、はたと絶えてしまった。――若狭その他の地方にあって、糧米買止めの策と海上封鎖に活躍していた、秀吉麾下の黒田官兵衛が働きは、ようやく顕著になり、城兵の胃の腑へ、直接こたえて来たのであった。

「もう城中の糧は、あと半月を支えるほどもない」

急は、度々、吉川元春の手許へ告げられた。元春は、ために、数百石の糧米を、自領から取り寄せて、これを一船隊で海上から廻送したが、時すでに遅し、そこは封鎖されていたし、陸上には、秀吉の大軍二万が着いて、もう到るところを取り囲んでいたのである。

秀吉は、鳥取城外の帝釈山に陣し、水ももらさぬ包囲陣を布いていた。

勇敢な城兵は、暗夜、たびたび袋川を泳いで、芸州の味方との連絡を計ろうとしたが、一兵たりとも、秀吉の布陣の網の目を潜ることはできなかった。

みな、捕虜となるか、その場で殺された。

かくて、山陰第一の要塞を誇っていた鳥取城も、自焚全滅か、開城降伏のほかはなくなった。

まだ、もうひとつ、城兵にとって、致命的な事実があった。