Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

いつもながらの君恩」

秀吉は、平伏して、明朝の登城時刻を答え、また、二通の目録をさし出して、

「拝顔の儀をすました上は、またすぐ中国の任地へ赴かねば相なりませぬゆえ、一度の上府をもって、歳暮の御祝儀と、年賀の年玉を兼ね、いささかばかり新占領地の国産の品々を携えて参りました。これは筑前がほんの手土産代りと申しあげて、よろしく、御前へ御披露のほどを」

と、頼んだ。

一通は、右大臣家へ。

もう一通の目録は、御簾中、ほか奥向女房衆へのものであった。

「お取次ぎ申す」

と、押しいただいて、堀久太郎がふところに納め、

「では、おつかれのところでもあるし、われらも、明朝のお支度に忙しい。そろそろ、お暇をしようではないか」

連れの菅屋九右衛門をうながして匆々に辞しかけると、

「あいや、しばしお待ちあれ」

と、秀吉も一緒に立って、そのまま奥へ立ち去った。

ぜひなく、両使とも、そこに佇んでいたが、だいぶ手間どれるので、何故待たせるのかと疑いながら、広縁へ出て、折ふし冬ざれの寺の庭面に、霜除けをかぶって、仄かな紅を見せている寒牡丹など眺めていた。

――と、特徴のある、さっ、さっ、と聞える跫音がして来て、秀吉から二人をこう急きたてた。