Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

秀吉は、何か、唐突な感じをうけたように呟いたが、すぐ思い当ったらしく、

「――ああそうか。お迎えして、あちらの客書院へお通しせい。ここは取り散らしておれば」

と、自分も立ち上がった。

ゆうべ安土へ暇乞いに登ったとき、信長から拝領物の目録を賜わった。その品々を今朝、蘭丸に持たせて、これへ差向けられたものであろう。秀吉はそう察しながら、客書院へ歩いていた。

案のじょう蘭丸は、国次の刀、十二種の茶器など、信長からの餞別の品を携え、上座に坐って待っていた。

相変らず美しい。華著な装いを凝らしている。すでに、今年あたり、二十三、四歳にはなるはずだが、今もって、世間が美童と目しているのも無理はない。

主君の使者なので、秀吉は下にすわり、一応の礼儀があって後、初めて話も日頃の親しみ振りに返る。

「もう、お立ちでしょう」

「いやいや、お急ぎ下さるには及ばぬ。いずれ一夜は京都のつもりですから」

「せっかくたまたまの御出府でしたのに、御休養の暇もなかったでしょう。しかし上様の御機嫌は近来にないものでしたな」

「訪客の多いには閉口いたした。柴田どのも北陸から今日あたり御着府とか」