Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans

Aozora Bunko

また、この半兵衛が御命を違背した罪も、同様、みずから寸功をたてて償うべし――と、かように御意下されば、これに越す君恩はございませぬ」

と、心底のものを吐露するように、ふたたび平伏して信長の公明な仁恕を仰いだ。

もとより信長の気もちも、そうありたかったことである。半兵衛はあらためて、信長からその寛大を得ると、

「ようお礼を申しあげなさい」

と、傍らの於松へささやいて、臣礼を訓え、そしてまた信長に向っては、

「両名とも、或いは、これが今生のおわかれとなるやもしれませぬ。弥栄の御武運を祈りおります。今日は先もいそぎますれば、これでお暇を」

と、いった。信長は、解し難い顔をして、

「今生のわかれとは異なことをいう。それでは重ねて予の意に反くというものではないか」

と仔細を追求した。

「決して――」

半兵衛は、顔を振って、傍らの於松の扮装へ眼をそそぎながら、

「ごらん下さい、この和子の身支度を。すぐここより父孝高のいる播磨の陣へ参って、父に劣らぬ勲を立てて、華々と生死の関頭に、将来の命数をまかせる覚悟にござりまする」

「なに、では戦場へ行く気か」

「孝高も名ある武士、於松もその人の子。