Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 200 320 caractères · 398 écrans
なかなか見るも清々しいすがただった。
こういう者もあるし、また福島市松なども、この三木城攻めには、別所随一の剛勇と聞えた末石弥太郎を討って、秀吉の感賞にあずかっている。
もっとも、市松もまだ弱冠、尋常では討てるわけの相手ではない。その日、末石弥太郎が傷を負って三木川の草むらに、水を掬って休んでいたのを、いきなり屈み寄って、
「市松だッ、羽柴の家来、福島ッ――市松ッ」
と、早口に名のりかけながら不意に突きかけたものである。
名乗――と、ひと口にいうが、一度や二度の合戦をふんだくらいでは、しかも相手が相当な敵と知る場合など、思いのまま名乗声の揚げられるものではない。
せつなに、口も渇き、舌の根ももつれ、なにをさけんだか、あとでは自分でもわからない――というのが、後々、一騎当千なつわものと呼ばれるようになった人々にしても、正直に述懐するところである。
この時、市松は、一度敵の末石弥太郎に襟がみをつかまれて、すでに首を呈するところだったが、彼の郎党、星野なにがしという者が、そこをまた後ろから滅多斬りして、主従ふたりがかりでようやく弥太郎の首級を獲たのであった。