Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 190 406 caractères · 381 écrans

Aozora Bunko

「およそ、お城普請には、三つの法がある。第一が秘速。秘密裡に迅速ということである。第二には堅粗、堅固にして粗なるもよしということである。装飾や美観は泰平になってからやれば宜しい。第三には、常備間防ということだ。――常備間防とは、御普請中だからといって、工事混雑し、平常の備えが欠け、或いは、乱れたりしてはならんと誡めたものである。工事中、いちばん怖ろしいことは、その間隙の生じることだ。たとえ一間の土塀といえども、その間隙から、一国の壊えが来ないとは申されぬ」

雄弁は圧倒する。

奉行の山淵右近は、その間に、二、三度、何か発言しようとしたが、藤吉郎の演舌に抑えられて、ただ唇をふるわせたに過ぎなかった。

左官、大工などの棟梁たちも、組下の者も、最初は唖然として、藤吉郎の声にのまれていたが、彼のいう道理が耳にはいると、暴言や暴力もさし挿めなかった。

いったい誰が奉行なのか、分らなくなってしまった。藤吉郎は、周りの人間たちの頭に、自分のいう意味が届いたと思うと、さらに、立てつづけて云った。

「――然るに、失礼ながら、山淵殿の御工事ぶりは、いったい何事であろうか。