Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 180 256 caractères · 361 écrans

Aozora Bunko

「……だが、道三様のお考えどおりに、巧くは運ぶまい。義龍様にも、かねて期しておらるることだ。……それに、御父子のおん仲で、戈を把って、血みどろに戦うなど、人倫の道がゆるさぬ。必ずや、天道のお罰があろう。いずれが勝つも負くるも、流されるのは骨肉、同族の血。――そしてしかも、斎藤家の領地は尺土も殖えはせず、かえって、隣国に虚を窺われ、それが動機となって、さしもの御城地も崩壊に瀕するであろう」

彼は、そういって、長嘆をもらした。

「…………」

弥平治光春も、沈黙して、ただ、暗い乱雲と風の翔ける空を見ていた。

主君と主君との争いである。臣下の身にはどうしようもなかった。そして弥平治には父、十兵衛には叔父にあたる明智光安入道といえば――これは鷺山の山城守道三方の腹心で、義龍廃嫡の急先鋒であった。

「……そうだ。どうあっても、さような、人道に外れた御合戦は、お止めせねばならぬ。臣下の道は、それしかない。――光春、其許は、すぐ鷺山へ馳せつけて、死をもって、父光安殿にすがり、光安殿とふたりして御主君道三様の思い立ちを、御諫止申せ」

「はいッ。心得ました」

「わしは、日暮を待って、常在寺の森へ行き、野武士たちの謀挙を喰い止める。