Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 180 256 caractères · 361 écrans

Aozora Bunko

その心がけがあれば、わしが亡い後も、御奉公向に心配はない。よく売り払った」

叱言かと覚悟していれば、かえってそれを、欣んでくれる父であった。

「――だがの、五郎左」

中務は、賞めておいて、屹と改まった。

「茶を売って、名馬を購う、そちの心がけは、大いによいが、聞けば、馬場において、殿の卯月を追い抜き、君公から後に、そちの鹿毛をくれいと、お望み遊ばしたものを、そちは、お断りしたというではないか」

「そのため、実は、御不興をうけまして、父上にも、私のため、とんだ御迷惑をかけ、何とも」

「これ、待て」

「はッ」

「父のことなど、さておいてじゃ。なぜ君公の御所望に対して、物惜しみいたしたか」

「…………」

「いやしい奴め」

「……父上」

「なんじゃ」

「五郎左を、左様に御覧じなされますか。心外でござりまする」

「ではなぜ、折角、欲しいとお望みならば、信長公に差し上げてしまわぬか」

「生命をすら――君公のお望みとあらば、いつなりと、差し出す覚悟をしておる侍の身、何で物惜しみなど仕りましょう。――それに名馬を持つのは、私事の道楽ではございませぬ。一朝の場合、戦場で御奉公を尽そうためにござります」