Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Lisez 新書太閤記 (しんしょたいこうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 180 256 caractères · 361 écrans

Aozora Bunko

なぜならば明国と日本とは、東洋というて、国こそちがうが、皮膚の色から、髪の毛、文字や宗教や道徳や――また、血までがまったく似ている国がらなのでしてな」

と、まず話した。

それから。

秦の時代や、漢や唐の頃にも、かの地から日本へ、多くの者が移住して来て、日本に帰化していること。その帰化人たちは、日本人の妻をもち、子を生み、そして日本の文化にも、いろいろな功績を残して来ていること。

また、日本からも、そのむかしは遣唐使をのせた船が、頻りに、海を往来して、知識や物産を交易し、ほとんど、ふたつの国のあいだがらは、歯と唇のような関係であったということ。

たとえば日本で、日常よく喰べる豆腐みたいな物にしても、かの地の土産ものだし、食物ばかりでなく、山川風物も、人情も道徳も、また美術でも文学でも、すべてが不思議なほどよく似通っている国がらなので――。

ただ、まったく違っている点といえば、日本は、上に、一系の皇室をいただいて、連綿とかわることがないのにひきかえて、かの国では、余りな大国のせいもあろうが、何千年来、王覇の争いがたえず、興る者がみずから帝王を称えて、民心の帰一するところがないために、その歴史は乱脈で複雑で、従って、国情というものが、大きに異っている。