Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
きゅうぶんにほんばし
旧聞日本橋
長谷川 時雨
Lisez 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) de 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 158 045 caractères · 322 écrans
竹であんだ干籠に、丸いおせんべの原形が干してあったのも、その傍にあたしの着物を張った張板がたてかけてあったのも、その廻りを飛んでいた黄色の蝶と、飛び去ってしまった。
角の芋屋がまだ八百屋のころ、お其という小娘が店番をしていた。ちいさい時、神田から出た火事で此処らは一嘗になって、みんな本所へ逃げた時、お其は大溝におちて泣き叫んでいたのをあたしの父が助けあげて、抱えて逃げたので助かったといって、私の赤ン坊の時分からよく合手をして遊ばせてくれた。だが、先方も正直な小娘である。店番をしている時、無銭でとっていったら泥棒とどなれと教えこまれていた。あたしはまた、お金というものがある事を知らず、品物は買うものだということをちっとも知らなかった。他人のものも、自分のものも、所有ということを知らず、いやならばとらず、好きならばとってよいと、弁えなく考えていたと見え、ばかに大胆で、げじけしをおさえて見ていたが、急に口へもってゆこうとして厳しく叱られたりしたというが、その時も、お其の店の赤いものに目がついて、しゃがんで二つ三つとった。お其はだまって見ていたが――たんばほおずきが幾個破られて捨られてもだまって見ていたが、そのまま帰りかけると、大きな声で、