Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

Lisez 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) de 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 158 045 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

沖では船頭が寒がっている。二人の比丘尼隠居のところからはせっせと使いがくる。

夏の日は大川の船の中で昼寝をするのがならわしだった。髪を洗ってから、ちりめん浴衣で、桟橋につけさせてある屋根船へ乗る。横になりながら髪を煽がせるのだ。そうした大名にも出来ない気ままが、家のうちに充満して、彼女の笥には何百両の鼈甲が寝せられ、香料の麝香には金幾両が投じられるかわからなかった。現今の金に算して幾両の金数は安く見えはするが、百文あれば蕎麦が食えて洗湯にはいれて吉原へゆけたという。競べものでないほど今日より金の高かった時代である。

とうとう三菱が起り、三井が根をなし、旧時代の廻米問屋石川屋に瓦解の時が来た。

残りの有金で昔のゆめを追っているうちに、時世はぐんぐんかわり、廻り燈籠のように世の中は走った。人間自然淘汰で佐兵衛さんも物故した。そのあとの挨拶に来たのが、私に印象させた長茄子のおばさんだったのだ。

ある時、急に社会が外面的に欧化心酔した。それは明治十八年頃のいわゆる鹿鳴館時代で、晩年にはあんなゴチゴチの国粋論者、山県元帥でさえ徹宵ダンスをしたり、鎗踊りをしたという、酒池肉林、狂舞の時期があった。