Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

Lisez 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) de 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 158 045 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

あたしは玄関の八畳で、角火鉢の大きなのにあたっている彼の顔を穴のあくほどマジマジと見ていることがあった。子供心には、それから十年も十五年もたった後の顔と、そんなに違わなかったように思えた。眼は青かったが、その眼は高すぎる鼻の方へ引っぱれて、猿猴にも似ていたが、見ようでは高僧にでもありそうな相もあった。やや下卑ていたこともたしかだった。福は内の晩に――年越しの豆撒の夜――火鉢の炭火のカッカッと熾っているのにあたっている時、あたしは祖父さんの遺品の、霰小紋の、三ところ家紋のついている肩衣をもってきて藤木さんの肩にかけて見た。すると藤木さんは言った。

「チョン髷に結っておくれ。」

あたしは前かけをとって、彼の頭にチョン髷を結びつけた。小僧さんのする盲目縞の真黒な前かけでもあることか、紫地に桜の花がらんまんと咲いて、裏には紅絹のついているちりめんのチョン髷、しかも額に緋ぢりめんの紐の結び目が瘤のように乗っかっている。それで平気で煙草を吹かしている。その背中が真ん丸いので、あたしは拳骨でコツコツ叩いた。

「痛いよ、痛いよ。」

「でも猫のようだから。」

「ニャアン、鍋島の猫だよ、化猫だよ。