Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きゅうぶんにほんばし

旧聞日本橋

長谷川 時雨

Lisez 旧聞日本橋 (きゅうぶんにほんばし) de 長谷川 時雨 (はせがわしぐれ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 158 045 caractères · 322 écrans

Aozora Bunko

お残りは、広い教場へ二人だけ残されるのだ。机を積み重ねた上を渡ったりして二人は仲よく遊んだが、臆病だったあたしは、夕暮ぢかくなると悲しくなりだした。あたしは別に残っていなくてもよいのだが、どうしても妹を残して帰れないので――そんな時、意地悪く家からはお礼を言いに使いが来たりした。

もうよい頃と見ると、秋山先生が、まずあたしだけを部屋へよんで、お茶をくんでくれて、ぼた餅をとってくれたりする。すると、きっとあたしが泣き出すので、それからおまっちゃんを連れにゆく。おまっちゃんにもおなじようにぼた餅をとってやる。

暮れかかった町を、二人の幼い姉妹が連れだって帰ると、後の方から離れて、秋山先生がそっと送ってついてきてくださる――

秋山先生は女の子の仲間にいると女親のようにものをいった。ある春の日、山吹きのしんをぬいて、紅で染めて根がけにかけてきた小娘が交って、あたしのお座をとりまいていた。あたしはいつもの通り石盤へ人間を2の下へリの字をつけたような形に描いて、昨日の続きの出たらめ話をしているときだった。

「金坊、沈丁花の油をつけてきたね。」

と通りがけに先生が言った。