Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わせだだいがく
早稲田大学
尾崎 士郎
Lisez 早稲田大学 (わせだだいがく) de 尾崎 士郎 (おざきしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 112 204 caractères · 220 écrans
7
何気なしに上から覗いてみると、短いトンビを着た男がうしろ向きになってすぼめた番傘の雫を片手で払い落している。
肩のゆれ動く恰好が星成に似ているので、ハッと胸をおどらせたが、まさか、――と思いながら、おずおずと首をひっこめると、建付のわるい障子を無遠慮にがたがたとあけるものがあった。ランプを持った女中が入ってきたのである。
「来島さん、――お客様ですよ」。
総身水を浴びたように、ギクリと身体を顫わせながら、来島はかさかさに乾いた唇を噛みしめた。女中が出てゆくと、階段に重く間延びした足音が聞え、
「何じゃ、――寝とったのか?」。
半月ほど会わないうちに鼻の下にうすいちょび髭を生やした星成が立っている。
7
「どうしてわかった?」。
来島は蒲団を端の方からくるくると丸め、星成の坐る場所をつくってから、眉間にふかい皺を寄せた。「――魂消げたやつじゃなア、貴様は」。
「そりゃあ探したぞ、平岡さんとこかと思ったが、行ってみると知らんというし、まさかと思ったが中江兆民のとこへも行ってみた、――やっと植木屋を思いだしてな、聴いてみたらすぐわかった」。
何処かで少しひっかけてきたらしい。