Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はるかぜのふくまち
春風の吹く町
小川 未明
Lisez 春風の吹く町 (はるかぜのふくまち) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N3. Touchez un mot pour le sens.
N3 · intermédiaire · kanji et kana modernes · 2 346 caractères · 5 écrans
金さんは、幼い時分から、親方に育てられて、両親を知りませんでした。らんの花の香る南の支那の町を、歩きまわって、日本へ渡ってきたのは、十二、三のころでした。街はずれの空き地で、黒い支那服を着た親方は、太い鉄棒をぶんぶんと振りまわしたり、それを空へ高く投げ上げて、上手に受け取ったり、また、片方の茶わんに隠した、赤や白の玉を、別の茶わんへかけ声一つでうつしたりして、群がる人たちにみせていました。また、金さんは、でんぐり返りをしたり、逆立ちをしながら、茶わんの中の水を飲んでみせたのでした。親方は、日本はいいところだといっていました。
ある日のこと、急に気分が悪いといって、親方は宿へ帰ると床につきました。金さんは、どんなに心細く感じたでしょう。お薬を買いにいったり、氷で頭を冷やしたりして、小さい子供の力で、できるだけ看病をしました。親方は、しわの寄った目じりに、涙をためて、
「おまえのことは、さっき、よく宿の人に頼んでおいた。日本の人は、困ったものを見殺しにしない。私が、もし死んだら、おまえは、正直に働いて、日本を自分の生まれた国と思って、永く暮らすがいい。